■「PV は伸びるものだという常識が通用しなくなっている」(Intenet.com)
■リッチコンテンツ普及でネット滞在時間が増加、PV数は減少傾向に(Watch)
「PVは伸びるものだと言う常識が通用しなくなっている」ということについては次のように考えられる。
全体的にいえるのは、
1.リッチメディア環境によって動画やフラッシュ対応ページでの、ページあたりの滞在時間が長くなり、結果として複数ページへの回覧が少なくなり、PV数が減少する。
2.AJAX型のサイトが増えることで、1ページ内でユーザー行動が完結することにもなるので、そもそも複数ページを回覧する必要性がなくなり、PV数が減少する。
ということ。
また、これ以外に各上位およびミドルクラスのサイトが経験しつつある状況として、
3.検索行動が普及することで、ロングテール上の小さなサイト/個人サイトに飛び、利用する人が増えている。結果として上位・ミドルクラスのサイトのPV数が相対的に減少する。
というものか。
※ちなみに会社の同僚がこういう記事を送ってきてくれました。この写真、最高じゃないですか?
以下、ネットレイティングス萩原社長のコメント。
Web 総利用時間が増加傾向にあるのに対し、総ページビュー数は減少傾向にあり、「PV は伸びるものだという常識が通用しなくなっている」
PV の減少が直接響いてくる Web 広告業界では「これからは時間を加味した広告商品を出していかなければならない」と警告している。
また、インターネット利用動向調査「NetView」の新システムに関しての説明は要注目。
パネル規模は、代表性を確保した RDD パネルに加えて「メガパネル」が追加され、大幅に拡大する。サンプル数が増加することにより、訪問者の少ないサイトについてもレポートが可能になるほか、個別サイトについても、より詳細な分析が可能になるという。
→検索行動が一般化することにより、大きなサイトだけでなく、小さなサイトにも飛んでいく人が大幅に増えているので、オンライン視聴率上も細かいサイトの利用動向調査は必須となってきている。
標準指標は、これまでは家庭データが事実上のデフォルト指標であったが、「家庭+職場データ」がデフォルト指標になる。これまでよりも正確な実態が反映されるようになり、職場での閲覧率が高いサイトについてもフェアな評価が可能となる。
→これは大きな進歩。ネット利用動向の本当の状況がわかるようになる。
集計方法は、物理的ドメインの集計から、URL をロールアップした、コンテンツグループ単位の集計となる。これによって同一カテゴリーでの比較が容易になる。
→サイトのランキングも大きく変わると思うので要注意。
収集技術においては、ブラウザだけではなく、アプリのトラッキングに対応、IM や、WMP、iTunes、Skype、Google Earth といったアプリベースのサービスも測定可能となる。
→PVだけでなく、「利用時間」を見ることが大事になってくるので。また、ブラウザの中で起こっていることだけが、「インターネット利用」ではないので。
そのほか、将来の予定としては、モバイルやストリーミングの調査に対応するという。モバイルに関しては、「カミングスーンといっていい状況である」とのことだ。
→楽しみ。
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