■asahi.com(朝日新聞社):NHK、番組ネット配信低迷 収入「想定の半分以下」 - テレビ・ラジオ - 映画・音楽・芸能
NHKオンデマンドの収入が予想の半分以下で、赤字が積み重なるらしい。
収入予想の立て方が甘かったのかもしれないが、「想像以上に有料で買ってくれなかった」という見方が大勢のようだ。
ただ、NHKオンデマンドはMacでは見れないし、ユーザビリティも低いし、見れない番組も多いし、見逃し番組は10日間と決まってるし...。
ネットは無料で見るもの、という風潮があるから、と記事中にもあるが、果たしてそうかな。
たとえば、見逃し番組。
10日間の制限はその番組を続けてみている人が「見逃し」たときに見れるようにしたものだけれども、そもそもその需要はどのぐらいのものだと見積もったのだろう。実際は、「あ、そんな番組あったんだ」とあとになってその番組自体を知り、でも見たいときにない、なんていうニーズに対して造るべきではなかったか。
また、見れる番組が限られてる中での売り上げ予測に過ぎないわけで。番組数が増えれば市場のニーズ/シーズとのマッチングも増えるわけだから、キャズムを超えるのでは。
加えて、このNHKオンデマンドのサイトのユーザビリティの悪さ。
実は僕自身もなんどもこのサイトに訪れてはいるが、めんどくさくなって実際見てない。
結局のところ、売り上げが予想に届かないのは、「ネットでは無料で見るのが普通だから」という環境的な要因ではなく、おそらくはマーケットとの不一致や活性化不足にあると思うんだがどうだろう。
まったくそのとおりだと思います。
僕自身、テレビの世界で仕事をしている人間としても、
お客さんからお金を取るという商売の仕方をしたことがない集団がやって失敗してるだけ、にみえました。
運営してゆくなかで、使い勝手が悪くない?、という議論があったとしても「こういう事情があるから、それは考えないで」と内部的に封殺されている気がします。
投稿情報: 荒井順平 | 2010年2 月16日 (火) 02:29