Coke Blak のサイトを、何人かで見渡していたところ、共通して出てきたコメントが、
「最近のブランディングサイトとかキャンペーンサイトって訳のわからないの多いよね。このぐらいシンプルなところで追求してほしいのに」
だった。
どうもですね、WEBまわりも含めたキャンペーンやブランディングを追求してきた人間にとっては、「従来のクリエイティブの連中が入ってきてからWEBが訳わからなくなった」という感じを持ってる人々が多いですよ。これ、まったく同感。
よくあるのが、
「CMで伝わらないことを、WEBにつっ込む」
という、情報及びデザイン過剰な例。
あるM君いわく、「誰も読まない雑誌」と化している。
僕に言わせれば、「CMで伝わらんのやったらそもそもそのCMあかんやろうっ!」
また、広告業界の制作者は、「人に刺さる」といった表現を使う人がいたりするが、「覚えてもらう」とかにはそれでいいかもしれないが、WEBの世界はやはり、experienceやretentionを得意とするところなので、「刺さる」ではなく「人を動かす」ための設計をしなければならんのだ。しかしその点において、従来の制作ははっきしいって、(媒体に入稿するだけであって)直接消費者と向き合う場なんてなかったからこのあたりの「作法」を知らない。
それで色んなことをWEBにつっ込んでしまうあげく、うまく行かないわけだ。
最近、昔に比べて、FLASHのクオリティも上がって、なんでもできるようになったけど、昔より、面白いサイト、減ったと思いませんか?皆さん。
それはきっとみなさんの目が肥えたからだけじゃあないと思いますよ。制作側にちょっとしたコンフリクトが起こっているんじゃないかなあ、と僕なんかは思います。
こういう状況みてると、そっち(コミュニケーションプラニング)の世界に戻ったらまだまだ活躍できるなあ、戻ろうかなあとか“郷愁”を感じます(笑
確かにこのぐらいシンプルな方が、ブランディングサイトとしては正しい。
フラッシュで動きまくると待たされるばかりだし、面白い動きしか覚えてないので、ブランディングサイトとしては本末転倒になりやすい。
一枚絵としてのグラフィック、ナビゲーションのインパクト、音の組み合わせが、ブランディングサイトの要諦だと思いました。
WEBにCM系の人が入ると良くないのかもしれませんね。
投稿情報: yossy_yoshida | 2006年10 月 3日 (火) 02:27
WEBってきっと用途が広すぎますよね。WEBの種類の整理とその整理がわかりやすく生活者に伝えられ利用されることが必要な気がしますが、現状なんもありませんし、そんな整理は無理な気もします。
僕の場合、もはやgoogle様が全ての起点になっているので、企業のキャンペーンページのトップってほとんどたどり着かなかったりします・・・・(WEB上にはxmlだけがあればいいのにとすら思っていますw)
mixi疲れみたいな話がありますが、最近情報過多で疲れるというのをよく経験する気がします。なんか情報あふれすぎです。興味がある情報でも疲れるのに、興味がない情報が含まれるUIの悪いFlashだと悲しいです。
そういういろんなことを前提だとした時に、企業が生活者に対して提供できるより良いコミュニケーションがどのように設計されるべきなのかは、状況に応じて都度考えるしか無いって話だと思うのですが、なんだか拠り所が無くて大変ですよね。
それが理由なのか、市場規模が大きくなっていることの影響なのか、みんなで拡散した方向に深掘りしていっている気はします。なんか過渡期だなぁと思う次第です。
ネットの価値で言うと永続的に残さないコンテンツは、なんだかもったいないような気がしてしょうがないで、現時点では、サービスを提供するので無いのならシンプルがベストな選択肢な気はします。
CM系の方がダメとは思わないのですが、むしろサイトのコンセプトを考えるに当たってCMで行われるように生活者がそのコンテンツにどのように接触してくるかを突きつけて考えてもらえるのであれば別に問題は無いのじゃないかと。
ネットの罠な気もしますが、機能や可能性に目がいって考えがまとめづらいというのはある気がします。でも、そういうのって他のコンテンツでもそうだと思うのですが、とすると既存の業態とネットの違いは、プロとそうでない人の違いがクライアント側からつかないこととかそういうことですかね?Web2.0とか混乱するワードは多いですが、頼れる拠り所が少ないように思います。
と、なってくると「ワシがプロじゃ」と名乗って他を区別するたくましい方が現れてくるのが必要な訳で、求められているのでは無いかと思うのですが郷愁と言わずここは一発いかがでしょう?w
投稿情報: chika3 | 2006年10 月 3日 (火) 04:00