本日もデジタルサイネージのセミナーでパネリストとして参加する予定なのですが、いかんせんこのメディア、どういったメディアなのかのポジショニングが曖昧なまま進んでいるので、やたらと「効果検証ができます」とか「技術的にこんなことができます」とか「テレビと比べてうんぬん」とかそういう話が多い。
そこで僕はこのデジタルサイネージというメディアを「“誘い”のメディア」といったん名付けてみたい。
店頭や街頭に置かれることが多いこのメディアは、じっくりと見られる可能性が他の映像メディアと比べて薄い一方、買い場や使い場と言われるところに近い箇所にあることが多い。たとえばレジ前とかも含めて。
そこでデジタルサイネージの役割としては、それが設置している場所に関連したある場所/ある気分への誘引、というのがもっともベストなのじゃないかと。
※ちなみに秋葉原の件もこの考え方に基づく。
■良品計画が、大日本印刷のデジタルサイネージシステムを導入 - japan.internet.com Webマーケティング
こちらの件に関しても同様。
いったん、「“誘い”のメディア」としてデジタルサイネージをポジショニングしてみると、そこから使い方の発見/企画がしやすくなるのではないだろうか。
秋葉原の件も広告業界の中のネット関連業界では話題になりました。でも実際にその場にいたのですが、やっている人は非常に少なく、新しいことをやったということ以外に価値が見出せなかったのは残念です。
投稿情報: 坂巻 | 2009年9 月18日 (金) 22:28
>坂巻さん
昨日のセミナーでも話が出たんですが、今のところデジタルサイネージは「新しいことやって、ニュースにでたりブログに書かれることでPR効果を狙う」使い方が一番多いわけですよ。つまり「新しいことをやった」ことにあの場合は最大の価値があるんです。現に、秋葉原に来てない人でも知ってる人いるでしょう?
参加者に関しては、
1)携帯電話で参加できる、というのが意外とわかりにくい
2)携帯電話でプレーしている姿がメールをしているようにしか見えないのでビジビリティが低い
などの課題が実際に起きていました。
これは読みが甘かった部分でした。
※つまり携帯電話は屋外で取り出して使うツールとして”普通”すぎるということ。
あと、実際いろいろやりたいことがあったのですが、媒体側(というか業界)の仕組みの制約が多かったのは残念で、かつ、サイネージ業界への興味が萎える部分もありました。
このあたりはセミナー等の機会でお話する機会があれば、お話します。
投稿情報: タカヒロノリヒコ | 2010年2 月16日 (火) 02:30