このブログの mediologic という名称について、今まで書いたことがなかったので。
実はこのタイトルは、フランスの思想家・哲学者である、Regis Debray レジス・ドブレの提唱した、 mediologie メディオロジーという思想からとったもの。
※ちなみにこの学問研究の公式サイトはコチラ。
ある研究者によれば
「メディオロジーとは、人間の象徴活動が媒介をつうじて他者に伝達し影響を与え行動に至る過程――つまり思想が力となり出来事となる過程――を、媒介(メディア)の物質的・技術的・組織的条件を記述することによって分析することをめざす学際的な企図を持つ学問である。」(上述のリンク)
ごくごく大雑把にいってしまえば、
・単なる「メディア」に関する研究ではなく、人間の思考がいかにして、何に媒介されて伝達され、そして行動に影響を与えるのか、についての学問である。
・また、「コミュニケーション」を空間の間を飛び交う情報として定義し、メディオロジーでは、それよりも「トランスミッション」という、つながった時間の中で思想や権力などがどのように出来事として展開されていくのかという点を分析する。
というもの。
非常にややこしい学問領域です。
しかしながら、
ある人間の考えが、
なぜその媒介を用いて伝えられ、
その媒介の結果、どのような影響を及ぼし、
そして出来事を生み出すのか。
という非常に面白い視点を与えてくれる学問であることは確かです。
もしご興味のある方がいましたら、以下をお読みになることをオススメします。
しかしフランス語の日本語訳含め、難解ではあるので、ざっと読んで全体像をつかむ、、、という程度がよいでしょう。
Googleによる「メディオロジー」の検索結果はコチラ。
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