横浜・日本大通り駅にある「日本新聞博物館」で行われている企画展示、
■日本経済新聞130周年企画「新聞の魅力-アナログとデジタル」展 (10/7-12/24)
にぶらっと行ってきました。
写真撮影禁止だったのが残念ですが、「過去・現在編」「未来編」に分かれて構成されており、「未来編」では次のような展示物がありました(説明はチラシより)。
次世代の表示装置として期待される「電子ペーパー」を展示。
薄さや曲げやすさなどの特性を見せながら、
将来の新聞としての可能性を表現します。
●ロボット新聞
身近に暮らす2台のロボットが、新聞記事の「リポーター」役として、
ニュースを読み、解説します。
●ニュースミラー
洗面所の鏡の一部に、ホットな日経ニュースダイジェストが流れます。
●テレビ新聞
テレビニュース視聴中に、ニュースに関連する日経紙面の見出しが画面の一部に現れます。
関心のある見出しを選択して記事をプリントアウトすることもできます。
●テーブル新聞
食卓の上に広げた新聞紙面の一部の記事に触れると、
関連情報がテレビモニターに映し出されます。
●ニュース・ハンティング
新聞記事に印刷した透明な2次元コードを特別な携帯電話で読み取ると、
さらに詳しい情報が得られます。
「ロボット新聞」は、NECのロボット開発センターが手がける"PaPeRo"が新聞内容を開設してくれる、というもの。正直、「耳」から情報を入れるってのは時間をとるので途中でいらつくかもしれません。また二台のロボットの対話形式で進むので、その“脚本”次第でしょうね...(そういや奈良の先端科学技術大学院が「テレビ放送をホームページにする技術」や「ホームページをテレビ放送にする技術」というのを開発してましたけど、アレどうしたんでしょうね。すっごく面白い技術だったんですが。。。)
「ニュースミラー」は洗面台の鏡にモニターをうめこみ、ニュースが表示されるというもの。これは正直、今ならみんなケータイで空き時間に見るだろうから、どうなんだろう。。。
で、僕が注目したのは「テレビ新聞」と「ニュース・ハンティング」。
「テレビ新聞」は、見ている番組に関連したキーワードが表示され、それを選択すると関連した新聞記事が専用のプリンターから取り出せるというもの。これは、ちょっと面白い技術。BS以来、デジタル放送といえば「テレビという一画面」で完結しようとしていたが、一部追加情報は外部装置から抜き出してもいいわけで(あーでもみんなネットいくかなあ)。しかも保存可能で、持ち運びできるし。もしこれが新聞記事だけでなく、クーポンやチラシだったとしたら、今の t-Commerce なんて言われてきた、テレビセット内で解決する「新しい広告手法」よりもより斬新だ。テレビから送られてくるオリコミ的な新しいマーケットがあるかもしれん。
あと「ニュース・ハンティング」は、ブラックライトを当てたときにだけ表示される特殊インクで印刷された2次元バーコードを紙面に埋め込み、わざわざバーコードのスペースを紙面上にとることなく、携帯でそれを撮影することでより詳細な情報やクーポン、CMなどを手に入れることができる、という仕組み。当然携帯のライトは特殊でないといけないが、ライトにとりつける簡単なフィルタのシールがあればすぐに普及するだそう。問題は印刷のほうかな。この「ニュース・ハンティング」だけでも、ぜひ見に行って欲しいと思うぐらい。
ちなみに、併設のカフェ、“CAFE de la PRESSE”は落ち着けて非常にいいです(メニューはこんな感じ)。設定と1daypassは必要ですが、無線LANも使えるし。
というわけでこのエントリはそこから書いていたりします。
日本新聞博物館から、無線LANでブログを更新。なんて面白い世の中なんでしょうね。
テレビ新聞→クーポン、って、生コマ枠とかインフォマーシャル(っていう言い方が古い?)だったら、成り立ちそうですね。テレビ画面にクーポンであることが明示されたQRコードが30秒とか60秒で表示されていたら、うーん、わたしなら、とりあえず撮影してみるかな。
ってか、昔、プリンタ内蔵テレビって売ってませんでしたっけ?
投稿情報: rayray | 2006年10 月15日 (日) 19:16