いや、ショック。大ショック。
とある会で、とあるホテル予約サイトの方と出会った。
ご存知の方のいらっしゃるかと思うが、世界的に見ても旅行業界というのは非常にネットとの親和性が高いビジネス領域である。
例えば、楽天トラベルやABロードなどの旅行ポータルに自社サイトを連結し、アフィリエイトを行ったり、google/overtureといった Search Engine Marketing 検索キーワード連動広告に出稿したりと、非常にネットビジネスに”熱い”業界である。インターネットの情報量が旅行に行くときの「探す」という行為に親和性が高いから、だろう。
で、何がショックだったかというと...、
僕の名刺を見て、
「今、何をされてるんですか?」
と聞かれ、
「ビジネス開発とかサイト制作とかがメインですね」
と答え、
「このインタラクティブ・コミュニケーション局の”インタラクティブ”ってどういう意味なんですか?」
と聞かれ、
答えに窮した......。
これまで、インターネット=インタラクティブなメディアとして、従来のメディアとの違いをイメージしながらビジネスをしてきた。一方で、インターネットがよくわからん、という人には”インタラクティブってどういうこと?”という説明をする回路が頭の中にはできていた。
しかし......
Overtureやアフィリエイトを普段使ってるっていう人に、「”インタラクティブ”ってどういう意味の言葉なんですか?」と聞かれてしまうと、「これはからかわれてるのか?それとも謎かけか??」と、脳ミソが分裂しそうになってしまった。
”Overture”や”アフィリエイト”という言葉を知っていても”インタラクティブ”という言葉はそもそも知らない...言い換えれば、
「私はインターネットでビジネスをやってます。で、”インタラクティブ”ってどういう意味なんですか?」
ふむ...
これまでの常識、インターネット=インタラクティブ・メディア、が崩れ始めているのかもしれん。
インターネットが普通になってみんなに使われれば使われるほど、「便利なマスメディア」とか「営業してくれてお客さんがモノ買ってくれるマスメディア」とか、そういうニュアンスになるのかもしれん。
つまり、”インタラクティブ”ってことを気にかけない、「インターネットの”普通”化」とはそういうことも指すのかもしれないなあ。。。。
なるほどねー。
「旅の窓口」だったりするわけだから、べつにメディアとかではなくて、「窓口」なんですよ。「窓口」なんだから、インタラクティヴもへったくれもない。
旅行会社のカウンターがブラウザ上に構築されているだけのこと。「マスメディア」ですらない。
考え方を組み替えないといけないんでしょうね。私達が。
投稿情報: をかだ | 2005年3 月 8日 (火) 01:02
お久しぶりです。
インタラクティブとは?についてですが、
相互方向的とか双方向とかいう言葉を、
より本来の目的に沿った言い方をすれば、
従来メディアより深く長くものを伝えるために、広告やブランドに対して積極的にアクションを起こしてもらうプランを考え、お客さんの感情やリアクションを引き出すこと。
ではないでしょうか。
投稿情報: イワサキオサム | 2005年3 月 8日 (火) 01:11
>”インタラクティブ”という言葉を知らなくても”インターネットビジネス”できる時代になった
これは強く感じます。作り手側にも根っこはこういう考えの人は沢山います。なんか最近いろんなところで温度差を感じるんですよ。
それは単なるカタログであったり、あるいは自動販売機のようなものであったりするような捉え方をしているからなのかもしれません。
潜在的顧客との「コミュニケーション」や「興味の喚起を促し、双方を繋ぐインターフェイス」ではなく単に露出すればいいというものなのかもしれません。大手広告プロダクションのウェブ部署ってこういうところが多いような気がします。
今度この辺のノリさんのスタンスを酒でも飲みながら聞かせてください。
なんか「ノリさん」って呼ぶのが慣れ慣れしいような気が。
お気に触ったならすみません。
投稿情報: タテヤマ | 2005年3 月 8日 (火) 02:38
お久しぶりです、イワサキさん
> 従来メディアより深く長くものを伝えるために、広
> 告やブランドに対して積極的にアクションを起こし
> てもらうプランを考え、お客さんの感情やリアクシ
> ョンを引き出すこと。
うん。確かにそうなんだけど、それほど高度な答えを相手は求めていたんではなくて、ホントのホントにそもそも”インタラクティブ”っていう言葉を知らなかった!!という事実に驚いたわけですわ。インターネットでビジネスしてる人が!ですよ。
インターネットビジネスしてる人はみんな”インタラクティブ”って言葉ぐらい知ってるもんだ、という半ば「常識」なことを覆されたのが一番ショックだった、というわけです。
ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
投稿情報: タカヒロノリヒコ | 2005年3 月 8日 (火) 07:57
「広告主から消費者への一方通行な広告に対して、広告主と消費者(あるいは消費者と消費者)の双方向のコミュニケーションをつくる部署なので、双方向というような意味です。」
じゃだめなのか。
投稿情報: ugn | 2005年3 月 8日 (火) 12:08
いや、あのな、直前まで"Overture"とか"アフィリエイト”とかいう言葉が飛び出してた「インターネットビジネスしてる人」から「”インタラクティブ”ってなんですか?どういう意味ですか?」って素で言われることがこんなに回路がショートするとは思わんかったで。
”インタラクティブ”という言葉を知らなくても”インターネットビジネス”できる時代になったってこととわかるまで10分かかりました(笑)
投稿情報: タカヒロノリヒコ | 2005年3 月 8日 (火) 12:12
ども、朴です。
「フェーストゥフェースじゃない」ってことが、インタラクティブかな、って思います。
双方向なコミュニケーションなんだけど、目の前に対面してないところに意義があって、だからこそ、わざわざインタラクティブって言うんじゃないかなぁ、と。
「電話じゃなくてメールにしちゃお」というのがまさにいい例だと思うんだけど、そういう自分に都合のいい間合いでも、相手からのリアクションが期待できちゃう、という距離感覚のなかで、コミュニケーション、ビジネスをつくっていくというのが、インタラクティブデザイン、というものなのかな?
で、この距離感覚がもはや新しいものではなく普通になった、と。
わざわざ、インタラクティブという言葉を使わなくても、その距離感がコミュニケーションの選択肢にあるのが当然になってしまった、というのが今回なんでしょうね。
実際、仕事中、子供からのケータイメールにほくそえむ自分がいて、ボクからの返信にきっと子どもは「パパだ!」って喜んでる…、もうこれって、完全に普通なことだけど、働いているお父さんと子どもが仕事中にとりとめもないやり取りをするなんて、つい10年前には考えられなかったことだもんなぁ。
インタラクティブとかいってると、「死語じゃん」とバカにされる時代はもうすぐそこだね(笑)
投稿情報: boku | 2005年3 月 9日 (水) 04:03
ドモデス
そういえば2年前にくらべて WEBの提案のときには
インタラクティブという言葉を使わなくなりました。
当然のものとして存在していて、あらためて
その言葉を認識する必要がなくなってきたのでしょうか・・
ここ1年のいろいろな提案は、「インタラクティブ」と
いうことが当然であって、その先にあるものを
説得することが多くなったような気がします。
投稿情報: シンサク オガワ | 2005年3 月11日 (金) 12:26
mixi上からの書き込みです。
面白い話でした。
ところで、
ぼくはブログを利用していないのですが、
ここからmixiの方に跳んだりはしないんですよね?
投稿情報: KAZ | 2010年2 月16日 (火) 02:12