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シゴトの関係で、ひさびさにゲームについて考えてる。
で、当然のようにこの文献に立ち戻る。
で、久々に読み返してみると、インタラクティブデザインにもやっぱりつながってくる。
桝山寛さんは以前(5-6年前)お会いしたときに、
「レバーを右にうごかせば画面内のキャラクターや自機が右にうごくこと」
というインタラクションがゲームを面白くしている、とおっしゃられていたが、WEBインタラクティブデザインの場合「画面上のレイアウト」というデザインに目を向けるあまり、”マウスをもった右手(ごくまれに左手)”の存在を忘れたデザインになってしまっていることがいかに多いか。
とはいえ、これはよく言われる「ユーザビリティが大事だ!」という話を言いたいのではない。むしろ、”マウスをもった右手”によって来訪者が得るものはなんなのだろう?と考えないとダメだよねー、ということ。
これまでのサイトづくりが、「いかに情報を適切に伝えるか?」が大命題だとすると、これからはこれに加えてブランディング要素を加味し、「いかに情報を適切に伝え、かつどういうブランド体験をさせるか?」をも考えなければいけない。
なので、「体験(経験)」的デザイン= experiential designing というコンセプトでインタラクティブデザインをしていくべきなのではないだろうか?
この experiential desigining は二つの方向からのアプローチが考えられる。
1) プロダクトデザインなどが最近注目する、ギブソンの認知心理学/生態心理学における「アフォーダンス」や「ダイナミック・タッチ」、「アクティブメモリー」など、人が「無意識に学習する/環境を感じる」ということを考慮したデザインを構築する上での理論の実践。(お、こんなサイト発見)
2) 博覧会のパビリオンやディズニーランド/ユニバーサルスタジオなど各アトラクションの展示と導線の設計。エンタテイメント/イベント業界から学ぶ入ってから出るまでの体験(経験)のリアルなデザイン。
(↑この点について書かれた文献の情報ないですかね。。。)
ちょっと難しくなったけど、このあたり。考えながら仕事すすめないと。
投稿情報: 13:43 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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(ちょうど昨日、某社の方々とblogをどうアド・ビジネス化するか、というテーマで話していたんですが)
最近、RSSfeedとメールが結びつけば、より influencial なメディアができるんじゃないかなあと思っていた矢先、こんなニュースが。
■Yahoo!、RSS 機能拡充を視野に新興の Oddpost を買収 (Japan.internet.com)
OddpostはWebメールサービスでは、そこそこ有名で、インターフェースが非常によくできたサービスだったんだけど、加えて、headline-readerのように、RSSfeedされているヘッドラインをメールのように表示する、というファンクションも持っている。
RSSfeedは便利だけど、headline-reader だと、メール/ブラウザとは別に立ち上げねばならないし、読者としては更新されたときだけ見れればいいわけだから、RSS+メールの組みあわせが非常に価値があるとここしばらく思ってた。
Yahoo!がOddpostを買収したことで、他も同様のサービスを始めるだろう。となると、blogいやXML/RSS/ATOMの利用がますます加速されるかも。
投稿情報: 15:43 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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岡康道さんと吉田望さんの「ブランドII」を読み終えた。
いろんなとこで全体の感想を述べられているからそれはそれに委ねるとして、僕が驚いたのは岡さんも吉田さんもネットに対する注目度が非常に高いということ。岡さんも吉田さんも、ネットが出てきたことで広告コミュニケーションがより幅が広くなるであろうと理解されている。
吉田さんは電通総研とかでメディアをやってたわけだから、当然のようだが、まさか今度つくった新会社が"アカウント・プラニングとネット・クリエイティブをやる会社"だとは。
しかしそれ以上に驚いたのは岡さんのネットに対する興味。
岡さんいわく、TVCMや新聞広告は、ネットも含めた一連の広告コミュニケーションにおける「1ページ目」なのだという。!!!!!!!!。
僕は以前から、「インターネットが出てきたことでTVCMとかの価値が下がる」とか「マス広告は価値がわからん」という人たちが大っ嫌いである。実は。
(そういう人達はこれを読め!これ読んでから出直してきてくれ!!!)
どちらかというと、ネットが出てきたことで、TVCMや新聞広告の役割がハッキリするのではないかと。
マーケティングにおいては、Purchase Process とか、 Purchase Funnel というコトバがある。
日本語に直せばは「購買行動プロセス」といったところ。
この Purchase Process は、商品認知/理解/検討/購入など、商品を知ってから購入するまで(場合によっては購入してロイヤルカスタマー化するまで)の行動を図示化したものなのだが、これを、「情報行動」と結びつけることが非常に重要なのだ。
例えば「商品を知る」という段階ではマス広告はいまだに効く、しかし一方で商品検討や購入に(最近)貢献しているのがインターネットである。。。ということを、業種別/商品カテゴリー別に明らかにする。
これによって、一連の広告コミュニケーションにおいて、「どのメディアを使って/どういう風にコンシューマに関わるべきか」が非常にハッキリするのである。
なので、ネットが出てきたことは、マス広告を駆逐するのではなく、マス広告の役割をより明確にし、かつメディア間でのシナジーを図ることで企業とコンシューマのコミュニケーションを強固にするのである。
で、岡さんの言う「1ページ目」。
わかりやすい。
と考えたときに、僕らインタラクティブ領域のマーケティング/クリエイティブ従事者は、こうしたコンシューマの購買プロセスをちゃんと把握し、その中における役割を位置づけることはちゃんとできているだろうか? むしろ、ネットの世界は(これは広告業界のせいだということもあるが)独自すぎるきらいがある点には注意しなければならないのかもしれない(だからこそ上記したようなマス批判するような輩が出てくるのだろう)。
僕らは、「1ページ目」である”告知系”メディア(TVCM・新聞広告からバナー広告やターゲティングメールも”告知系”)やそれ以外の方法も含めて築かれて来たブランドから、受け取ったバトンをちゃんとゴールまでつなぐ「2ページ目以降」としてコミュニケーション・プラニングをしていなければならないのだ。もちろんネットのプラニング全てでこの姿勢を貫くべきだ、ということではない。むしろ、今いちばん”薄い”のがこうした姿勢なのではないか、と思うのである。
投稿情報: 05:06 | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (1)
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NTTドコモの「モバイル社会研究所」のコアメンバーが決定。
発表されたのは結構前なんですが、コアメンバーを誰にするかで結構時間がかかったよう。
所長の石井威望先生は昔からコミュニティ論や子ども文化研究で有名で、ベネッセコーポレーションとも契約をしていたこともある、日本では数少ない”産”と接点の多い人。
中村功さんは、僕が大学院時代モバイルメディア研究をしていたころ”ライバル”と思われていた(笑)
ちなみにタカヒロはモバイル研究で共著を二冊出していたりします。これとこれ。
もう10年近く前ですが、その頃はモバイル研究のパイオニア!とか言われた時期もありました。へへ。
昔話ですが^-^;;;
水越伸さんは、日本国内でメディア/文化研究をしている人なら、知らなければモグリです。知らない場合「ほんとにメディア研究してるの?」と突っ込まれてもしょうがないぐらい、研究/人となりetcで有名な人です。
特に水越さんらの提唱する「ソシオ・メディア論」はここ10年のメディア研究で一番重要な概念でしょう。ちなみに僕もこの系譜で、水越世代の次のメディア研究者として僕の院生時代の友人たちもこの領域でがんばっています。水越さんとコネクションがないメディア研究なんてありえません。
「モバイル社会研究所」の”ちゃんとしている”ところは、それなりにモバイル研究ですでに実績のある人々を”コア・メンバー”として据えているところです。
この人たちの周辺にはたくさんの優秀な研究者がいるので、実質的に相当な広がりがありえます。
”産””学”の社会科学系研究組織としては結構なものとなるでしょう。
さて、久々に学会からお声がかかったので、秋の日本マス・コミュニケーション学会(11/6@武蔵野大学)で発表してきます。インターネットをソシオ・メディア論的/実践的に斬った問題提起を行い、それについて偉い先生方と討議するというパネルディスカッションのど真ん中要員として^ー^;;; 何年もアカデミックな世界から離れていた身としては荷が重いかも。がんばりまっす。
投稿情報: 11:45 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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20th Century Foxがトンでもないスポ根映画を作ってしまった!
その名も、"Dodgeball"!!
そう、あのドッジボールの映画でただいま全米公開中なのだ。
■Dodgeball: a TRUE underdog story - official site
↑↑↑ゲームが秀逸です。
trailerを見る限り、ダメ集団がドッジボールを介して強くなっていくという、いわば映画"メジャーリーグ"のドッジボール版か?!?!?!
出演は『メリーに首ったけ』などで有名な Ben Stillerや、Chiristian Taylor , Vince Vaughn といった微妙(笑)な俳優陣。
で、全く知らなかったのだが(国内のスポーツだと思ってました。。。)発祥はイギリスらしく、日本に紹介されたのは明治42年。このころのドッジボールは”円形ドッジボール”と呼ばれるもので、今の方形のものは大正15年に欧米留学から帰国した一教授によって定められたらしい。
ちなみに日本では、平成3年日本ドッジボール協会=J.D.B.A.(JAPAN DODGE BALL ASSOCIATION)が設立されている。
トリビア。
投稿情報: 10:20 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (1)
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ここんとこのお仕事です。
■Vodafone 「私には、ボーダフォン。」ブランディングサイト
こちらは、RAKU-GAKI.COMのニシダさんと、ナフタリンの金田さんのコンビで。
マス広告の露出が多く、それを見てサイトに来た人が多くなることを想定し、マス連動の入りやすい”インターフェースで構成されています。TOPでTVCMを並べるってのは初めてかな?w
■Vodafone 「Vodafone live!」コンテンツ紹介サイト
こちらは basement factory のノデラ氏に無理やり時間の無い中お願いしたサイト。すごい短期間で作られてます(ノデラ殿、すまん!)。しかしそんななか、ケータイのモックからCGを起こしていたり、凝ってます。時間と予算とタイミング次第でもっといろいろできたかも。。。
というわけで、
■Vodafone 「Vodafone designfile」
から、Vodafoneさんのサイトが三連荘で続いています。
こちらは「designfile」というコンセプトは僕がやらせていただいたものの、今は博報堂アイ・スタジオの佐野君がほとんどやってます。
「Vodafone designfile」については、近々更新が入る予定。
お楽しみに。
投稿情報: 22:21 | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (2)
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(いまではもうすっかい馴染みとなったけど)もともと「リンク」って説明しても直感的に理解してもらうことってなかなかできない時代(ハイパーカード時代w)があったことが懐かしい。
同じようにトラックバックもわからん!”ピン”送る?なんじゃそれ?
言ってみれば「引用しましたよリンク」ってことになると思うんだけど、”とらっくばっく”って言われてもわかんねぇよ!
コトバってのは直感的に「ああ、こういうこといってんのかな」って、初めて聞いた単語でもわかることも多いけど、”とらっくばっく”ってなんじゃい!ってことになる。
いやあ、実は自分もMT使ってはいるものの、最初に”トラックバック”ってコトバを見たときには、ほんとに「バックに進んでるトラック」を思い浮かべて「バックします、バックします、バックします、ガッツ石松」っていうあの合成女性声が聞こえたもの。
News2uの神原さんもとある会で、「ブログを知っている人は多いけど、トラックバックを知らない人は多い」と驚かれたらしいけど。
というわけで、こんなのあったりします↓
説明してくれるのは、近藤さんと土方さんですw
秀逸です。これで概念はわかります。きっと、たぶん。
んで、当然このエントリーもトラックバックしてみるわけで。
投稿情報: 12:52 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (2)
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