■Contextual vs. Behavioral Targeting (iMedia Connection)
USの成人層を対象にした調査によると、もっともレスポンスを起こしやすい広告手法は、
62%=Contextual コンテンツ連動("何か自分が特別興味のあるテーマと関係している広告")
28%=Demographic デモグラフィック("自分が属しているある特定のグループに向けた広告")
24%=Geographic 地域属性("住んでいる地域に関係している広告")
18%=Behavioral 行動連動型("過去に見たサイトと連動した広告")
の順番だったらしい。
つまりオンライン広告で効果があるコンテクスチュアル広告とは、
"When you present advertising on top-of-mind topics, consumers respond, 頭の中にあるトピックスにあわせた広告を配信すると、消費者は反応する"
"Contextual advertising matches your messaging with pages on related topics, and you can't really get any more relevant than that. コンテクスト連動型広告は、関連したトピックとメッセージを同じページの中でマッチングさせる。これ以上にレレヴァント(妥当・関連している)ものはないだろう"
といったことだ。
ContextWebのCEO、Anand Subramanianによれば、"Contextual targeting multiplies the opportunity for advertisers to communicate with the user by messaging different offers to the same user at different times.コンテクストでターゲティングをすると、広告主はある消費者に対して、何回も違ったメッセージでコミュニケーションをとることができる。There are only so many online users, but there is infinite number of online user interests or mindsets. 確かにオンライン消費者はたくさんいるが、それ以上に、オンライン上での消費者の興味・マインドセットは限りなく広がっている。A typical online user may look at more than 10 to 15 different types of content in any given day.典型的なオンライン消費者は一日あたり10~15のコンテンツを見ているのだから"
確かに一時間、一日、一週間、どの単位でもずっと同じことを考えてる消費者なんて早々いない。むしろ色んなことを考え、色んなことを見ている、と考えたほうが妥当だ。
なので、単に「有効リーチ」「有効ユニークユーザー数」だけでインベントリ(広告在庫)を計るのはビジネスチャンスをロスしていることになる。これらに「消費者の興味の起こる回数/日」を掛け合わせた数だけ広告のチャンスがある、ということに気づいているか、どうか?がキモだろう。
この記事、behavioral targeting の TACODA の人間が反論していたりするのだが、contextual も behaivioral も結局は、「消費者の興味」に対するターゲティングであって、「消費者の属性」に対するターゲティング、ではない。この点においては、どちらもマーケティング、ターゲットセグメンテーションの意識革命である。しかし、広告という観点から考えると、やはりインベントリを多く獲得し、つまり、広告のチャンスが多い、contextual コンテンツ連動型広告、のほうが軍配があがるようだ。
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